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立春に外苑から見られる富士山への日の入り

立春に外苑から見られる富士山への日の入り
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その50==

ご訪問ありがとうございます。
久しぶりの富士山レイラインの話題です。

国立競技場跡から見る富士山トリミング
以前に鹿島神宮~富士山レイライン上における主要施設についてご紹介をしました。
こちらの記事です。http://parmesan111.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

この鹿島神宮~富士山レイラインは立冬、立春における日の入り方向で、鹿島神宮と富士山とを結ぶ線に一致していました。そして、このライン上には神宮外苑が含まれていました。神宮外苑の絵画館の公園にはまさに立冬、立春の日の入りの向きに一致する東西方向の横断路が設けられています。
先日この絵画館の横断路についての記事が新聞一面に掲載されていました。上記画像です。
現在、新国立競技場建設のために旧国立競技場は取り壊されてさら地になっているのですが、そのために絵画館から富士山を望むことができるのだそうで、山手線内地上レベルから富士が見られるのはここだけだとか。
そして、立春(2月3日ころ)には絵画館の横断路から富士山に太陽が沈むダイヤモンド富士が眺められそうだというのです。
国立競技場が取り除かれた今年だけの期間限定の貴重なシーンになりそうで、楽しみです。お近くの方は是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか。日の入時刻は午後5時10分くらいです。
晴れるといいですね。

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神社と山の位置:関西中部編

神社と山の位置:関西中部編
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その49==

ご訪問ありがとうございます。
一連の鹿島・富士レイラインの考察の第49回目です。


関西中部神社・山ライン

以前のブログで関東周辺の神社と火山の位置関係についてご紹介しましたが、今回はその続編ということで関西地方と中部地方について調べてみました。
神社は前回と同様に社格の高いものを中心に選んでいますが、京都中心部の神社(符号135~146)はあまりに過密なので検討対象外としました。
関西・中部地方には火山はほとんどないので、その代わりに霊山や信仰の山と言われる山を選びました。
結果は上図のとおりです。
関東周辺も驚きましたが関西方面はもっと凄いかもしれませんね。複雑でありながらも整然と並んでいるようで、幾何学的美しさをも感じてしまいます。
私は関東の住人ですが、今回の調査で関西の偉大さと奥深さを認識させられた気がします。

いくつか気になった点を。
・選定したほとんどすべての神社が線で他の神社と結ばれており、しかも多くは2以上の神社とつながっています。
・最も格式が高いのは志摩半島の伊勢神宮内宮124と外宮125ですが、これらに呼応するように対岸の渥美半島の根元の菟足神社105と安久美神戸神明社106が冬至日の入りラインで結ばれていました。
・紀伊半島の南端の潮岬を通る経度線上には若狭彦神社上社114、若狭姫神社下社115、斉明天皇陵A02、熊野本宮大社172、明治天皇陵A01などの目立つ施設があります。日本建国の地の橿原神宮160、平城京、平安京、藤原宮などもほぼこのライン上です。
斉明天皇陵A02は若狭彦神社上社114と潮岬のほぼ中間に位置します。
・明治天皇陵A01を通る経度線には伊勢神宮外宮125と伊弉諾神宮187があります。斉明天皇陵A02はこのほぼ中間に位置しており、ここがヘソの位置のようにも見えます。
・香川県ひがしかがわ市には極めて小規模のようですが「伊勢神宮」(190)という名称の神社がありました。規模は小さくてもその名前は無視できずにピックアップしました。
明治天皇陵A01および伊弉諾神宮187からみて立冬日の入り方向にあります。
・南紀白浜空港A03は気になる位置にあるのでとり上げました。
・若狭彦神社上社114と若狭姫神社下社115、金崎宮116と氣比神宮117、皇大神社148と豊受大神社149のように姉妹神社ともいうべき隣接する一対の神社はラインの中継ポイントのようにも見えます。



054:久津八幡宮(くづはちまんぐう、岐阜県、飛騨国二之宮)
066:砥鹿神社(とがじんじゃ、愛知県、三河国一之宮)
067:井伊谷宮(いいのやぐう、静岡県、官幣中社)
068:熱田神宮(あつたじんぐう、愛知県、官弊大社/三種の神器の1つ、草薙剣を祀る)
069:大県神社(おおあがたじんじゃ、愛知県、国弊中社)
101:真清田神社(ますみだじんじゃ、愛知県、尾張国一之宮)
102:尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ、愛知県、国弊小社)
103:津島神社(つしまじんじゃ、愛知県、国弊小社)
104:猿投神社(さなげじんじゃ、愛知県、三河国三之宮)
105:菟足神社(うたりじんじゃ、愛知県、県社)
106:安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ、愛知県、県社)
107:知立神社(ちりゅうじんじゃ、愛知県、県社)
108:龍城神社(たつきじんじゃ、愛知県、県社)
109:伊賀八幡宮(いがはちまんぐう、愛知県、県社)
110:寺津八幡社(てらづはちまんしゃ、愛知県、県社)
111:神前神社(かみさき じんじゃ、愛知県、県社)
112:伊奈波神社(いなばじんじゃ、岐阜県、国弊小社)
113:南宮大社(なんぐうたいしゃ、岐阜県、美濃国一之宮)
114:若狭彦神社上社(わかさひこじんじゃかみしゃ、福井県、若狭国一之宮)
115:若狭姫神社下社(わかさひめじんじゃしもしゃ、福井県、若狭国一之宮)
116:金崎宮(かねがさきぐう、福井県、官弊中社)
117:氣比神宮(けひじんぐう、福井県、越前国一之宮)
118:剣神社(つるぎじんじゃ、福井県、越前国二之宮、国弊小社)
119:大虫神社(おおむしじんじゃ、福井県、県社)
120:多度大社(たどたいしゃ、三重県、国弊大社)
121:椿大神社(つばきおおかみやしろ、三重県、伊勢国一之宮/猿田彦神社とともに猿田神社本社)
122:都波岐奈加等神社(つばきじんじゃ、三重県、伊勢国一之宮)
123:敢國神社(あえくにじんじゃ、三重県、伊賀国一之宮)
124:伊勢神宮内宮(いせじんぐうないくう、三重県、最高格の神社)
125:伊勢神宮外宮(いせじんぐうげくう、三重県、最高格の神社)
126:猿田彦神社(さるたひこじんじゃ、三重県、別表社/椿大神社とともに猿田神社本社)
127:伊雑宮(いざわのみや、三重県、志摩国一之宮)
128:伊射波神社(いざわじんじゃ、三重県、志摩国一之宮)
129:花窟神社(はなのいわやじんじゃ、三重県、神話ゆかりの地/最古神社とも言われる)
130:多賀大社(たがたいしゃ、滋賀県、官弊大社)
131:近江神宮(おうみじんぐう、滋賀県、官弊大社)
132:日吉大社(ひよしたいしゃ、滋賀県、官弊大社/日吉・日枝・山王神社の総本社)
133:建部大社(たけべたいしゃ、滋賀県、近江国一之宮)
134:御上神社(みかみじんじゃ、滋賀県、官弊中社)
135:梅宮大社(うめのみやたいしゃ、京都府、官弊中社)
136:北野天満宮(きたのてんまんぐう、京都府、官弊中社/大宰府とともに天満宮総本社)
137:白峯神宮(しらみねじんぐう、京都府、官弊大社)
138:平野神社(ひらのじんじゃ、京都府、官弊大社)
139:茂別雷神社・上賀茂神社(かもわけいかづちじんじゃ・かみがもじんじゃ、京都府、山城国一之宮)
140:平安神宮(へいあんじんぐう、京都府、官弊大社)
141:吉田神社(よしだじんじゃ、京都府、官弊中社)
142:賀茂御祖神社・下鴨神社(かもみおやじんじゃ・しもがもじんじゃ、京都府、山城国一之宮)
143:大原野神社(おおはらのじんじゃ、京都府、官弊中社)
144:松尾大社(まつのおたいしゃ、京都府、官弊大社)
145:八坂神社(やさかじんじゃ、京都府、官弊大社/八坂神社の総本社)
146:伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ、京都府、官弊大社/秦氏の総氏神で/稲荷神社の総本社)
147:籠神社(このじんじゃ、京都府、丹後国一之宮/元伊勢)
148:皇大神社(こうたいじんじゃ、京都府、府社/元伊勢)
149:豊受大神社(とゆけだいじんじゃ、京都府、府社/元伊勢)
150:貴船神社(きふねじんじゃ、京都府、官弊中社/絵馬発祥/貴船神社の総本社)
151:出雲大神宮(いずもだいじんぐう、京都府、丹波国一之宮)
152:石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう、京都府、官弊大社/中世二所宗廟の1つ)
153:水無瀬神宮(みなせじんぐう、大阪府、官弊大社)
154:枚岡神社(ひらおかじんじゃ、大阪府、河内国一之宮)
155:坐摩神社(いかすりじんじゃ、大阪府、摂津国一之宮)
156:生国魂神社(いくくにたまじんじゃ、大阪府、官弊大社)
157:住吉大社(すみよしたいしゃ、大阪府、摂津国一之宮/住吉神社の総本社)
158:大鳥大社(おおとりたいしゃ、大阪府、和泉国一之宮)
159:龍田大社(たつたたいしゃ、奈良県、官弊大社)
160:橿原神宮(かしはらじんぐう、奈良県、官弊大社/日本建国の地)
161:廣瀬大社(ひろせたいしゃ、奈良県、官弊大社)
162:大神神社(おおみわじんじゃ、奈良県、大和国一之宮/三輪氏の総氏神/最古神社とも言われる)
163:石上神宮(いそのかみじんぐう、奈良県、官弊大社/物部氏の総氏神)
164:大和神社(おおやまとじんじゃ、奈良県、官弊大社)
165:春日大社(かすがたいしゃ、奈良県、官弊大社/藤原氏の総氏神)
166:丹生川上神社上社(にうかわかみじんじゃかみしゃ、奈良県、官弊大社)
167:丹生川上神社下社(にうかわかみじんじゃしもしゃ、奈良県、官弊大社)
168:吉野神宮(よしのじんぐう、奈良県、官弊大社)
169:葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ、奈良県、県社/葛城氏の総氏神/神話ゆかりの地)
170:丹生都比売神社(にふつひめじんじゃ、和歌山県、紀伊国一之宮)
171:熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ、和歌山県、官弊大社)
172:熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ、和歌山県、官弊大社/熊野神社の総本山)
173:熊野那智大社(くまのなちたいしゃ、和歌山県、官弊中社)
174:竈山神社(かまやまじんじゃ、和歌山県、官弊大社)
175:日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう、和歌山県、紀伊国一之宮)
176:伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ、和歌山県、紀伊国一之宮)
177:出石神社(いずしじんじゃ、兵庫県、但馬国一之宮)
178:粟鹿神社(あわがじんじゃ、兵庫県、但馬国二之宮)
179:養父神社(やぶじんじゃ、兵庫県、但馬国三宮)
180:伊和神社(いわじんじゃ、兵庫県、播磨国一之宮)
181:荒田神社(あらたじんじゃ、兵庫県、播磨国二之宮)
182:住吉神社(すみよしじんじゃ、兵庫県、播磨国三之宮)
183:廣田神社(ひろたじんじゃ、兵庫県、官弊大社)
184:生田神社(いくたじんじゃ、兵庫県、官弊中社)
185:長田神社(ながたじんじゃ、兵庫県、官弊中社)
186:海神社(わたつみじんじゃ、兵庫県、官弊中社)
187:伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう、兵庫県、淡路国一之宮/イザナギの墓所/最古神社とも言われる)
188:大和大国魂神社(やまとおおくにたまじんじゃ、兵庫県、淡路国二之宮 )
189:伊勢久留麻神社(いせくるまじんじゃ、兵庫県、淡路国三之宮 )
190:伊勢神宮(いせじんぐう、香川県)
V24:御嶽山(3067m、長野県/岐阜県、御嶽神社)
V41:恵那山(1895m、奈良県、恵那山神社)
V42:能郷白山(1617m、福井県、白山神社)
V43:伊吹山(1377m、滋賀県、伊吹神社)
V44:御在所岳(1210m、三重県、山岳寺)
V45:葛城山(959m、奈良県、葛城神社)
V46:大峰山(1719m、奈良県、大峰山上権現)
V47:大普賢岳(1915m、奈良県、大峰奥駆道)
V48:弥山(1895m、奈良県、弥山神社)
V49:釈迦ヶ岳(1800m、奈良県、釈迦如来像)
A01:明治天皇陵・伏見城(京都府)
A02:斉明天皇陵(奈良県)
A03:南紀白浜空港(和歌山県)


お断り
・石川県地方は有意なラインが少なく、長い半島を図面に組み入れる困難もあって省略させてもらいました。静岡県、長野県、富山県については以前のブログを参照してください。
・立冬の日の出・日の入り、冬至の日の出・日の入りについての調査をしましたが、今回は立夏および夏至については調査を省略しました。
・検証はドラフト用の紙地図上で行ってます。最初に基準線を設定して、定規を平行移動させて交点の有無を調べます。実際には日の出、日の入り方向は緯度によって平行でなく僅かにずれますので、誤差が発生しうることをご理解ください。(従来図も同様)
・また、地球は三次元球体ですので二次元地図上における日の出、日の入り方向は、実際には直線ではなくて曲線になります。しがたってラインが長くなるに従って僅かに誤差が発生します。(従来図も同様)
・さらに、できるだけ正確な作業を心がけていますが、定規の扱いや、紙上およびパソコン上での製図技量によっても誤差が含まれ得ます。(従来図も同様)

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小田原城・石垣山城もライン上にある

小田原城・石垣山城もライン上にある
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その48==

ご訪問ありがとうございます。
一連の鹿島・富士レイラインの考察の第48回目です。
小田原城・石垣山城(広域)

小田原城・石垣山城(狭域)

当ブログでは古代や現代の施設を多く取り上げていますが、今回は中世戦国期の小田原城と石垣山城です。両者ともに神奈川県小田原市にあり前者は北条氏の拠点となっていた難攻不落といわれた巨城で、後者はそれを攻める際に豊臣秀吉が築いた攻略用の城です。
先日、熱戦が繰り広げられた箱根駅伝の第5区のコースはこの両城の中間を通ります。大活躍してMVPに輝いた青山学院大の神野大地くんもここを走りました。
天下をほぼ平定していた秀吉は最後の難関の小田原城に兵力を集中させ、その数20万という大群で包囲します。しかし、秀吉らしく無理はせずに包囲したまま持久戦に持ち込む一方、小田原城を見下ろす石垣山に攻略用の石垣山城を築城します。この築城の際に小田原城側からは工事が見えないように細工し完成した後に覆いを外したので、小田原城からはまるで一夜にして城が出現したように見受けられて戦意喪失したと言われてます。このため石垣山城は一夜城とも呼ばれました。

さて、小田原城から見て冬至の日の入り方向にちょうど石垣山城があります。そしてその延長方向には三嶋大社が存在します。
さらに小田原城は鹿島神宮からみた冬至の日の入り方向にかなり近いです。このラインには相模国二之宮の川匂(かわわ)神社(神奈川県二宮町)もあります。
(厳密にいうと、鹿島神宮を起点とした冬至の日の入り方向は三嶋大社はほぼライン上ですが、小田原城、石垣山城、川匂神社は多少誤差があります)
小田原城を起点として夏至の日の出方向には相模国一之宮の寒川神社があります。(寒川神社というのはあまり聞きなれないのですが、数多い氷川神社と何か関係があるのでしょうか? 名前のイメージが似てますね)
また、石垣山城は富士山頂上からみた立冬の日の出方向にあたります。
石垣山(262m)というのは難攻の小田原城を攻略するのに絶好の高台であり、(日露戦争の旅順要塞攻略における203高地(203m)のようなものかも)ここを抑えることは戦術上当然のことかもしれないのですが、不思議にも富士山からみて立冬日の出方向で、かつ小田原城からみて冬至の日の入り方向となる位置なのです。そして、ご存知の通り小田原攻めは秀吉方の勝利に終わり、北条氏は滅亡するのでした。
秀吉の築城としては京都桃山の伏見城も特殊な場所にあります。伏見城と明治天皇陵は隣接していて、ほとんど同位置といえるのですが、この明治天皇陵についての以前のブログを参照してください


次回は、折角なので秀吉の戦術の特色について私見を簡単にまとめてみたいと思います。

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火山と神社:まとめ図

火山と神社:まとめ図
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その46==

ご訪問ありがとうございます。
一連の鹿島・富士レイラインの考察の第46回目≪火山13≫です。

地図:神社と火山プロット&符号_カラーライン付
   赤点:神社、    茶青:火山
――― 立冬の日の出、日の入り、 ――― 冬至の日の出、日の入り、 ――― 立夏の日の出、日の入り


東北南部から名古屋近辺まで火山と神社との位置関係について数回にわたって調査結果をご紹介してきました。ここで一応一段落として、それらをすべて統合するとともにさらにいくつかの神社とラインを追加したまとめ図を作成してみました。特に東北地方、越後地方、駿河湾などに目立つ線が新たに何本も引けました。見落としていた線もあります。
結果はすごいことになっています。個人的には大発見だと思っているのですが、、、、 どうでしょうか。
あらためて俯瞰してみると、日光二荒山神社(日光東照宮)S11、諏訪大社S28~S31、鹿島神宮S39、明治神宮S42、三嶋大社S58が目立つように見えます。いずれも超有名な神社ですね。箱根山V29を指し示す線は3本ありましたし、その周辺は複雑になっていますので注意したほうがいいのかもしれません。
日本には無数といっていいほど多くの神社があり、適当に線を引けばその線の近くには必ずなんらかの神社が存在します。しかしながら、有名神社や古い由緒ある神社となると数はぐっと減ります。上図にピックアップされたのは(ほとんど)そのような厳選された神社ばかりです。繰り返しますが、私が話のつじつま合わせに恣意的に選んだものではありません。単純に著名神社、由緒ある神社を選んだだけなのに、それでも図中ほとんど全てが火山や他の神社と立冬などの線で結ばれたのは驚くべきことではないでしょうか。
個人的には怖いくらいに驚いています。

今回はとりあえずこの範囲に絞って調査をしましたが、これより北側にも西側にもきっと同じような例があるのでしょう。

今回の調査の契機となったのは御嶽山の噴火で多くの被害者がでて衝撃を受けたことでした。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、救助活動に携わっている人たちに敬意を表したいと思います。

S011:出羽神社(いではじんじゃ、山形県、国弊小社)
S012:湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ、山形県、国弊小社)
S013:月山神社(がっさんじんじゃ、東北地方唯一の官幣大社)
S02:鹽竈神社(しおがまじんじゃ、宮城県、陸奥国一之宮)
S03:竹駒神社(たけこまじんじゃ、宮城県、県社)
S04:度津神社(わたつじんじゃ、新潟県、佐渡国一之宮)
S05:弥彦神社(いやひこじんじゃ、新潟県、越後国一之宮)
S06:伊佐須美神社(いさすみじんじゃ、福島県、国幣中社)
S07:居多神社(こたじんじゃ、新潟県、越後国一之宮)
S08:天津神社(あまつじんじゃ、新潟県、越後国一宮)
S09:都都古別神社:馬場(つつこわけじんじゃ、福島県、陸奥国一之宮)
S10:都都古別神社:八槻(つつこわけじんじゃ、福島県、陸奥国一之宮)
S11:日光二荒山神社・日光東照宮(にっこうふたらさんじんじゃ・にっこうとうしょうぐう、栃木県、下野国一之宮)
S12:宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ、栃木県、下野国一之宮)
S13:赤城神社(あかぎじんじゃ、群馬県、上野国二之宮)
S14:生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ、長野県、国幣中社)
S15:酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ、茨城県、国幣中社)
S16:大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ、茨城県、国幣中社)
S17:静神社(しずじんじゃ、茨城県、常陸国二之宮)
S18:戸隠神社奥社(とがくしじんじゃおくしゃ、長野県、官幣小社)
S19:戸隠神社中社(とがくしじんじゃちゅうじゃ、長野県、官幣小社)
S20:雄山神社:峰本社(おやまじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S21:雄山神社:中宮祈願殿(おやまじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S22:雄山神社:前立社壇(おやまじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S23:穂高神社本宮(ほたかじんじゃほんみや、長野県、官幣小社)
S24:穂高神社奥宮(ほたかじんじゃおくみや、長野県、官幣小社)
S25:射水神社(いみずじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S26:気多神社(けたじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S27:高瀬神社(たかせじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S28:諏訪大社上社本宮(すわたいしゃかみしゃほんみや、長野県、信濃国一之宮)
S29:諏訪大社上社前宮(すわたいしゃかみしゃまえみや、長野県、信濃国一之宮)
S30:諏訪大社下社春宮(すわたいしゃしもしゃはるみや、長野県、信濃国一之宮)
S31:諏訪大社下社秋宮(すわたいしゃしもしゃあきみや、長野県、信濃国一之宮)
S32:小野神社(おのじんじゃ、長野県、信濃国二之宮)
S33:貫前神社(ぬきさきじんじゃ、群馬県、上野国一之宮)
S34:金鑚神社(かなさなじんじゃ、埼玉県、官幣中社)
S35:氷川神社(ひかわじんじゃ、埼玉県、武蔵国一之宮)
S36:秩父神社(ちちぶじんじゃ、埼玉県、官幣小社)
S37:三峰神社(みつみねじんじゃ、埼玉県)
S38:武蔵御岳神社(むさしみたけじんじゃ、東京都)
S39:鹿島神宮(かしまじんぐう、茨城県、常陸国一之宮)
S40:香取神宮(かとりじんぐう、千葉県、下総国一之宮)
S41:皇居(こうきょ、東京都、天皇住居)
S42:明治神宮(めいじじんぐう、東京都、官幣大社)
S43:日枝神社(ひえじんじゃ、東京都、官幣大社)
S44:富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ、静岡県、駿河国一之宮)
S45:富士山頂上浅間大社奥宮(ふじさんちょうじょうせんげんたいしゃおくみや、静岡県、駿河国一之宮)
S46:白子神社(しらこじんじゃ、千葉県)
S47:玉前神社(たまさきじんじゃ、千葉県、上総国一之宮)
S48:大國魂神社(おおくにたまじんじゃ、東京都、官幣小社)
S49:小野神社(おのじんじゃ、東京都、武蔵国一之宮)
S50:浅間神社(あさまじんじゃ、山梨県、甲斐国一之宮)
S51:河口淺間神社(かわぐちあさまじんじゃ、山梨県、甲斐国一之宮)
S52:一宮淺間神社(いちのみやせんげんじんじゃ、山梨県、甲斐国一之宮)
S53:水無神社(すいむじんじゃ、岐阜県、飛騨国一之宮)
S54:久津八幡宮(くづはちまんぐう、岐阜県、飛騨国二之宮)
S55:寒川神社(さむかわじんじゃ、神奈川県、相模国一之宮)
S56:鎌倉宮(かまくらぐう、神奈川県、官幣中社)
S57:箱根神社(はこねじんじゃ、神奈川県、官幣小社)
S58:三嶋大社(みしまたいしゃ、静岡県、伊豆国一之宮)
S59:伊豆山神社(いずさんじんじゃ、静岡県、官幣小社)
S60:洲崎神社(すさきじんじゃ、千葉県、安房国一之宮)
S61:安房神社(あわじんじゃ、千葉県、安房国一之宮)
S62:久能山東照宮(くのうさんとうしょうぐう、静岡県、別格官幣社)
S63:神部神社(かんべじんじゃ、静岡県、官幣小社)
S64:事任八幡宮(ことのままはちまんぐう、静岡県、遠江国一之宮)
S65:小国神社(おくにじんじゃ、静岡県、遠江国一之宮)
S66:砥鹿神社(とがじんじゃ愛知県、三河国一之宮)
S67:井伊谷宮(いいのやぐう、静岡県、官幣中社)
S68:熱田神宮(あつたじんぐう、愛知県、官幣大社)
S69:大県神社(おおあがたじんじゃ、愛知県、国幣中社)
S70:安達太良神社(あだたらじんじゃ、福島県、県社)
S71:筑波山神社(つくばさんじんじゃ、茨城県、県社)
以下の神社を追加しました。 一部に規模が小さくて社格が高くはないものもありますが、創建が古くて由緒ありそうで無視できないと思うものも取り上げました。
S72:白山神社(はくさんじんじゃ、新潟県、県社・新潟総鎮守)
S73:諏訪神社(すわじんじゃ、富山県、創建701年)
S74:多久比レ志神社((たくひれしじんじゃ、富山県、創建672年)
S75:健御名方富命彦神別神社(たけみなかたとみのみことひこかみわけじんじゃ、長野県、県社)
S76:仁科神宮(にしなしんめいぐう、長野県、府県社)
S77:伊香保神社(いかほじんじゃ、群馬県、県社兼郷社・上野国三宮)
S78:熊野皇大神社(くまのこうたいじんじゃ、長野県/群馬県、創建110年)
S79:手長神社(てながじんじゃ、長野県、県社)
S80:宝登山神社(ほどさんじんじゃ、埼玉県、県社・秩父三社)
S81:大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ、神奈川県、県社)
S82:穴水大宮(あなみずおおみや、石川県、延喜式内社)


V01:鳴子・鬼首カルデラ(989m、宮城県)20万年前
V02:肘折カルデラ(552m)約一万年前にカルデラ形成。有史以降の記録に残る火山活動はない。
V03:月山(1984m、山形県)最後に噴火したのは約30万年前
V04:蔵王山(1841m、宮城県/山形県)噴気等が断続的に続いている。常時観測対象47火山
V05:安達太良山(1728m、福島県)1900年水蒸気爆発で死者72名。1997年硫化水素ガスにより死者4名。常時観測対象47火山
V06:吾妻山(2035メートル、福島県/山形県)1977年小規模噴火。2008年噴気。
V07:磐梯山(1816m、福島県)1888年噴火で死者477人。常時観測対象47火山
V08:沼沢湖(カルデラ湖、福島県)約5400年前に大規模噴火
V09:那須岳(1917m、栃木県)1410年火砕流で死者180余名。以降は小規模な水蒸気爆発を繰り返している。常時観測対象47火山
V10:高原山(1794m、栃木県)6500年前に水蒸気爆発
V11:燧ケ岳(2356m 、福島県)約500年前に水蒸気噴火
V12:日光男体山(2486m、栃木県)約7000年前に噴火。
V13:日光白根山(2578m、栃木県)17世紀から1890年にかけて噴火した記録がある。常時観測対象47火山
V14:赤城山1828m 、群馬県)1251年噴火
V15:浅間山(2568m、長野県/群馬県)世界有数の活火山。大小保噴火1108年、1783年。以降断続的に小規模噴火、中規模噴火を繰り返し、現在も噴煙を上げている。常時観測対象47火山
V16:榛名山(1449m、群馬県)495年頃に大きな噴火をしたと見られている。
V17:草津白根山(2160m、群馬県)1976年火山ガスにより死者3名。·1983年小規模水蒸気噴火。2014年6月3日に噴火警戒レベルを「レベル2(火口周辺規制)」。常時観測対象47火山
V18:妙高山(2454m、新潟県)約3000年前に水蒸気爆発。
V19:新潟焼山(2400m、新潟県)1974年 水蒸気爆発により死者3名。以降、何度か積雪の変色が観測される。常時観測対象47火山
V20:立山・弥陀ヶ原(富山県)最近の約4万年間は静穏期。常時観測対象47火山
V21:焼岳(2455m、長野県/岐阜県)1995年水蒸気爆発で死者4名。その後も有毒ガスが噴出している。常時観測対象47火山
V22:アカンダナ山(2109m 、岐阜県)外輪山溶岩はおよそ1万年前に噴出
V23:乗鞍岳(3026m、長野県/岐阜県)2000年前 水蒸気場噴火。2011年 M3.1の地震が発生、東北地方太平洋沖地震以降に北麓2-8km付近で地震が活発化している。常時観測対象47火山
V24:御嶽山(3067m、長野県/岐阜県)2014年水蒸気噴火で死者戦後最悪。常時観測対象47火山
V25:八ヶ岳赤岳(2899m、長野県/山梨県)有史における確実な噴火記録は残っていない
V26:八ヶ岳横岳(2829m、長野県)最新の降下火砕物は約800年前に噴出したと考えられる
V27:蓼科山(2531m、長野県)有史における確実な噴火記録は残っていない
V28:富士山(3776m、山梨県/静岡県)1707年宝永大噴火。火山性の地震や噴気が観測されており、今後も噴火の可能性が残されている。常時観測対象47火山
V29:箱根山(1438m、神奈川県/静岡県)現在でも火山ガスを噴出する場所もあるが、有史の噴火記録はない。常時観測対象47火山
V30:三原山(758m、東京都)1986年噴火で全島避難。常時観測対象47火山
V31:筑波山(877m、茨城県)火山ではないが古い山岳信仰の山

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白山と善光寺・彦神別神社

白山と善光寺・彦神別神社
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その45==

ご訪問ありがとうございます。
一連の鹿島・富士レイラインの考察の第45回目≪火山12≫です。
火山:白山・タケミナカタ

善光寺とタケミナカタ神社

以前のブログで日本三霊山の一つで火山でもある白山(2702m、石川県/岐阜県)について関連付けられる神社がみつからず、その代りに善光寺(長野県)が立冬の日の入り方向にあるとご紹介しました。
これは調査不足、注意不足でした。
二番目の図に示すように、善光寺のすぐ近くには城山公園をへだてて健御名方富命彦神別神社(たけみなかたとみのみことひこかみわけじんじゃ)がありました。これはその名が示すようにタケミナカタノカミを祀る神社です。タケミナカタノカミは出雲の国譲りでタケミカズチに戦いを挑んで敗退して逃亡した神でして、どうやらこの長野市でもタケミカズチとの戦いが繰り広げられたようです。
善光寺は長野五輪の開会の鐘楼を鳴らすほどに有名なので、対する健御名方富命彦神別神社は目立たない存在になっているようですが、式内社(名神大社)論社、旧県社ということで社格はかなり高いようですし、創建不詳ですが創建644年の善光寺より歴史がありそうです。城山公園の元となった南北朝時代の横山城よりも古いです。
神仏習合で善光寺と一体だった時期もあるようですが、明治の神仏分離で独立した経緯があります。
二番目の図に示すように、長野県神社庁もこの神社の極めて近くに設けられていることからも本来はこの地域の代表的神社と言えるのではないでしょうか。
そして、この健御名方富命彦神別神社からみて立冬の日の入り方向に日本三霊山のひとつの白山がありました。三霊山は富士山、立山、白山ですが、白山に代えて御嶽山を三霊山とする意見もあります。まぁ、四霊山とすればいいと思うのですが、この四山にはすべて立冬の日の入り方向に格式ある神社が鎮座していたことになります。つまり鹿島神宮、戸隠神社、諏訪大社そして健御名方富命彦神別神社です。
ただし、この健御名方富命彦神別神社を基準とした立冬日の入り方向に対して白山は3kmほど離れているようで、やや誤差は大きいです。しかしながら見過ごすこともできない関係であると思い取り上げさせてもらいました。白山~健御名方富命彦神別神社は約140kmです。
この神社、ネットの写真を見る限り少し寂れているようにも見受けられ、少々残念です。

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