
明治天皇陵から見て伊勢神宮は冬至の日の出
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その27≪関西編1≫ ==
みなさんこんにちは。ご訪問にいつも感謝しております。
一連の鹿島・富士レイラインのトピックの27回目です。


(当ブログは画像だけの閲覧も歓迎します)
当ブログでは主に南関東の多くの有名施設や鉄道・道路が立冬や冬至の日の出および日の入り方向に基づいて配置されていることを見てきました。調べると事例は呆れるほどにたくさん出てきました。
そして感じたのは、「これって、きっと関東に限った話ではないんじゃないか」ということです。そこで試しに関西について少し調べてみると、西日本に土地感のない私でもすぐにいくつか見つけてしまいました。やっぱり…
ということで関西編についても少しだけご紹介させてもらいます。
〇明治天皇陵から見て伊勢神宮は冬至の日の出
明治天皇伏見桃山陵はその名前が示すとおり京都の伏見桃山にあり、すぐ隣には秀吉の伏見城跡があります。
最初の図に示すように、明治天皇陵から見て冬至の日の出方向は伊勢市に向かい、そして伊勢神宮に至りました。日本全国の神社で最上位格とされる伊勢神宮、正式名称「神宮」は内宮と外宮からなります。伊勢神宮には最高神アマテラスが祀られていることはご存知のとおりです。
二番目の図に示すように、明治天皇陵から見て冬至の日の出のラインは伊勢神宮外宮の敷地のほとんど中心を貫いていて内宮にもかなり近いです。明治天皇陵から伊勢神宮まではかなり距離があるのに凄いことだと思います。
〇明治天皇陵から見て冬至の日の入方向には伊弉諾(イザナギ)神宮
逆に明治天皇陵から見て冬至の日の入り方向を調べてみますと淡路島の方向を向き、そして伊弉諾神宮のすぐ近くに達しました。
伊弉諾神宮は夫婦神のイザナギとイザナミを祀る各地の神社の中でも総本社的な格式のある神社です。
イザナギとイザナミについてもあまり説明は要らないかとも思いますが、この日本の国土と神々を最初に作ったとされる極めて重要な二神でして、この二神が最初に作ったのは「オノゴロ島」でその次が淡路島だということです。最初のオノゴロ島が現在のどの島に当たるのかは諸説ありますがいずれも目立たない小さい島なのに対し、二番目の淡路島は十分に大きい島でして、そういう意味でも神話的に重要な場所だと思います。また、古代にはこの淡路島あたりが日本の中心と考えられていたかもしれません。淡路島も伊弉諾神宮ももっと注目されてもいいのではないでしょうか。
それにしても、冬至の日の出方向には日本神話の最高神とされるアマテラスを祀る伊勢神宮があり、そして日の入り方向には日本の基礎を作ったイザナギとイザナミを祀る伊弉諾神宮があるという明治天皇陵は本当に凄い場所だと感じました。
〇伊勢神宮と伊弉諾神宮の中間点には斉明天皇陵
冒頭の図に示すように伊勢神宮と伊弉諾神宮はともに北緯34度27分にあって、明治天皇陵位置は二等辺三角形の頂点になります。
また、伊勢神宮と伊弉諾神宮の中間点で、明治天皇陵と同じ経度135度46分には斉明天皇陵があります。
さらに、こちらのgoogleのサイトでは伊弉諾神宮を中心として太陽の運行について他の有名神社のとても興味深い位置関係が示されていますので是非是非ご覧になってください。
「伊弉諾神宮を中心とした太陽の動き」
この図によれは、明治天皇陵から見て冬至の日の入り方向で伊弉諾神宮のさらに先には宮崎県の天岩戸神社があり、また逆方向には諏訪大社が存在するようです。
この図を見ると、伊勢神宮よりもむしろ伊弉諾神宮の方が日本の神社の中心的存在なのではないかと思えてしまいます。
(関西編はもう少しだけご紹介させていただきます。)
〔追記と地図差し替え〕 明治天皇陵と斉明天皇陵と同じ東経135度46分線には熊野大宮大社がありました。熊野大宮大社は紀伊半島南部にあり、熊野三山の中でも筆頭格の神社であって歴代天皇が頻繁に参拝しています。
「熊野三山」といいますが「山」というのはお寺の呼称であって、明治以前の神仏習合時代の名残のようです。
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その27≪関西編1≫ ==
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一連の鹿島・富士レイラインのトピックの27回目です。


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そして感じたのは、「これって、きっと関東に限った話ではないんじゃないか」ということです。そこで試しに関西について少し調べてみると、西日本に土地感のない私でもすぐにいくつか見つけてしまいました。やっぱり…
ということで関西編についても少しだけご紹介させてもらいます。
〇明治天皇陵から見て伊勢神宮は冬至の日の出
明治天皇伏見桃山陵はその名前が示すとおり京都の伏見桃山にあり、すぐ隣には秀吉の伏見城跡があります。
最初の図に示すように、明治天皇陵から見て冬至の日の出方向は伊勢市に向かい、そして伊勢神宮に至りました。日本全国の神社で最上位格とされる伊勢神宮、正式名称「神宮」は内宮と外宮からなります。伊勢神宮には最高神アマテラスが祀られていることはご存知のとおりです。
二番目の図に示すように、明治天皇陵から見て冬至の日の出のラインは伊勢神宮外宮の敷地のほとんど中心を貫いていて内宮にもかなり近いです。明治天皇陵から伊勢神宮まではかなり距離があるのに凄いことだと思います。
〇明治天皇陵から見て冬至の日の入方向には伊弉諾(イザナギ)神宮
逆に明治天皇陵から見て冬至の日の入り方向を調べてみますと淡路島の方向を向き、そして伊弉諾神宮のすぐ近くに達しました。
伊弉諾神宮は夫婦神のイザナギとイザナミを祀る各地の神社の中でも総本社的な格式のある神社です。
イザナギとイザナミについてもあまり説明は要らないかとも思いますが、この日本の国土と神々を最初に作ったとされる極めて重要な二神でして、この二神が最初に作ったのは「オノゴロ島」でその次が淡路島だということです。最初のオノゴロ島が現在のどの島に当たるのかは諸説ありますがいずれも目立たない小さい島なのに対し、二番目の淡路島は十分に大きい島でして、そういう意味でも神話的に重要な場所だと思います。また、古代にはこの淡路島あたりが日本の中心と考えられていたかもしれません。淡路島も伊弉諾神宮ももっと注目されてもいいのではないでしょうか。
それにしても、冬至の日の出方向には日本神話の最高神とされるアマテラスを祀る伊勢神宮があり、そして日の入り方向には日本の基礎を作ったイザナギとイザナミを祀る伊弉諾神宮があるという明治天皇陵は本当に凄い場所だと感じました。
〇伊勢神宮と伊弉諾神宮の中間点には斉明天皇陵
冒頭の図に示すように伊勢神宮と伊弉諾神宮はともに北緯34度27分にあって、明治天皇陵位置は二等辺三角形の頂点になります。
また、伊勢神宮と伊弉諾神宮の中間点で、明治天皇陵と同じ経度135度46分には斉明天皇陵があります。
さらに、こちらのgoogleのサイトでは伊弉諾神宮を中心として太陽の運行について他の有名神社のとても興味深い位置関係が示されていますので是非是非ご覧になってください。
「伊弉諾神宮を中心とした太陽の動き」
この図によれは、明治天皇陵から見て冬至の日の入り方向で伊弉諾神宮のさらに先には宮崎県の天岩戸神社があり、また逆方向には諏訪大社が存在するようです。
この図を見ると、伊勢神宮よりもむしろ伊弉諾神宮の方が日本の神社の中心的存在なのではないかと思えてしまいます。
(関西編はもう少しだけご紹介させていただきます。)
〔追記と地図差し替え〕 明治天皇陵と斉明天皇陵と同じ東経135度46分線には熊野大宮大社がありました。熊野大宮大社は紀伊半島南部にあり、熊野三山の中でも筆頭格の神社であって歴代天皇が頻繁に参拝しています。
「熊野三山」といいますが「山」というのはお寺の呼称であって、明治以前の神仏習合時代の名残のようです。
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