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火山噴火を鎮める役目としての神社

火山噴火を鎮める役目としての神社
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その34==

みなさんこんにちは。ご訪問ありがとうございます。
一連の鹿島・富士レイラインの考察の第34回目≪火山1≫です。
久しぶりのブログ更新です。
火山:富士山~鹿島神宮


〇今までの経緯・太陽信仰としての神道
当ブログにおける鹿島神宮~富士山レイラインの考察は、神道が自然崇拝宗教でその中でも特にアマテラスをトップとする太陽信仰の意味あいが強く、太陽が低くなる立冬から立春までの間に鹿島神宮で太陽を拝んでいたのではないかという推測からスタートしました。
詳しくはこちらをご覧ください。
そして、上図のとおり鹿島神宮からみて立冬・立春の日の入り方向にはちょうど世界遺産・富士山が存在していました。
農業を基盤とする古代の人びとにとっては、太陽が低く寒く暗くなってしまうことは深刻な死活問題であったのでしょう。だから、アマテラスの岩戸隠れ伝説とは冬季に太陽に祈り儀式を執り行ったことの抽象的な記録であったというのがアマチュアの私の考えであり、日食説には反対の立場です。

〇火山も日光を遮るので畏怖と信仰の対照になる
ところで、太陽が暗くなってしまい農業に大きなダメージを与える自然現象が他にもありますね。そう、よく知られているように火山の噴火があるとその火山灰が人の生活圏に積もるという直接的被害以外にも、灰が長期にわたって空中を舞って太陽の光を遮ると作物の生育が悪くなり深刻な飢饉の原因となります。
日本では多くの山も信仰対照となっているのは周知のとおりですが、その多くは火山であることに気づかされます。日本における有史で噴火のあった火山を標高の高い順に並べると以下のようになります。
1.富士山(3776m)
2.御嶽山(3067m)
3.白山(2702m)
4.立山(室堂山:約2630m)
(乗鞍岳(3026m)は有史時代の噴火記録がありません)
これらの山々は、正に日本の三霊山とか四霊山と呼ばれるているもので興味深いです。火山帯に住む日本人は古代から火山活動を恐れてきたのです。富士山をはじめとする火山は美しい独立峰が多いのですが、美しいだけではなくて恐ろしい山であることも忘れてはならないでしょう。
そのように考えると、富士山を祀る浅間神社とは別に鹿島神宮も富士の荒ぶる火山の神を鎮めるという意味合いを持っているのかもしれません。
「太陽」、「暗くなる」、「冬」、「火山灰」というキーワードから考えてみると、鹿島神宮からみて富士山がちょうど立冬の日の入り方向にあるというのは、富士山を鎮めるということになるように思えませんか?
そうだとすれば、他の火山についても同様の役割を担う神社が存在しそうです。次回はいくつかの火山と神社との関係を調べてみます。


先日、何年かぶりに富士登山をしてきました。登山自体はとてもきついでのですが、登頂すると迫力ある噴火口が登山者を迎えてくれ、圧巻です。私はそれなりに多くの山を登っていますが、富士の噴火口を見るとその迫力に圧倒されやはり日本一の山なのだと否応なく納得させられます。
富士山はちょうどきのうの9月14日に閉山したようで、この時期からもう冬に向かいます。
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