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火山:越後:越中地方

火山:越後:越中地方
== 鹿島神宮~富士山レイラインからの考察・その40==

ご訪問ありがとうございます。
一連の鹿島・富士レイラインの考察の第40回目≪火山7≫です。
神社と火山:越後

神社と火山:越中
   赤点:神社、    茶青:火山
――― 立冬の日の出、日の入り、 ――― 冬至の日の出、日の入り


「2.越後・越中地方」
かなり複雑にからみあっていてすごいです。
これらの図を見てもらえれば分かるように、ほとんどの火山はいずれかの神社と立冬または冬至のラインで結ばれています。
また、神社側から見ればほぼすべてが火山または他の神社と結ばれています。これらの神社は線で結ばれるように恣意的に選んだのではなくて、単純に著名な神社や由緒ある神社を選んだだけなのですから不思議です。
とりあげた火山で神社との結びつきが見つけられなかったのは高原山V10などごくわずかです。また、とりあげた神社の中で他との結びつきが見つけられなかったのは後日に挙げる静神社S17、伊豆山神社S59などごくわずかです。
神社はかならずしも火山と結び付けられているだけでなく、度津神社S04と弥彦神社S05のように神社同士で結びついているものも多くあります。
弥彦神社S05と気多神社S26は日本海を約200km突っ切って結び付けられていて目立ちます。射水神社S25は立山V20および生島足島神社S14を通過して氷川神社S35まで約250kmの連結線を示しています。天津神社S08と吾妻山V06との間も居多神社S07を経由して約220kmあります。これらは長距離であっても誤差は少ないように見受けられます。
また、上図を見ていると「都都古別神社」がなぜすぐ近くの馬場(S09)と八槻(S10)の2か所に設けられているのか示唆が感じられます。後日とりあげる磯前神社S15~S16、戸隠神社S18~S19、諏訪大社S28~S31にも同様のことが言えそうです。
今回、安達太良神社S70を追加してとりあげました。この神社は福島県本宮市の正に「本宮」に該当する神社でして、その名称からは安達太良山V05を祀る神社とも思えますが、上図からは吾妻山V06と燧岳V11の監視役のように感じられます。
神社~火山の目立つ長い直線を見ると、居多神社S07と吾妻山V06との間、伊佐須美神社S06と妙高山V18との間、氷川神社S35と立山V20との間、および鹿島神宮S39と富士山V28との間はそれぞれ立冬の日の出または日の入り方向に180km前後と近似していて興味深いです。



S04:度津神社(わたつじんじゃ、新潟県、佐渡国一之宮)
S05:弥彦神社(いやひこじんじゃ、新潟県、越後国一之宮)
S06:伊佐須美神社(いさすみじんじゃ、福島県、国幣中社)
S07:居多神社(こたじんじゃ、新潟県、越後国一之宮)
S08:天津神社(あまつじんじゃ、新潟県、越後国一宮)
S09:都都古別神社:馬場(つつこわけじんじゃ、福島県、陸奥国一之宮)
S10:都都古別神社:八槻(つつこわけじんじゃ、福島県、陸奥国一之宮)
S11:日光二荒山神社・日光東照宮(にっこうふたらさんじんじゃ・にっこうとうしょうぐう、栃木県、下野国一之宮)
S12:宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ、栃木県、下野国一之宮)
S18:戸隠神社奥社(とがくしじんじゃおくしゃ、長野県、官幣小社)
S19:戸隠神社中社(とがくしじんじゃちゅうじゃ、長野県、官幣小社)
S20:雄山神社:峰本社(おやまじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S21:雄山神社:中宮祈願殿(おやまじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S22:雄山神社:前立社壇(おやまじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S23:穂高神社本宮(ほたかじんじゃほんみや、長野県、官幣小社)
S24:穂高神社奥宮(ほたかじんじゃおくみや、長野県、官幣小社)
S25:射水神社(いみずじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S26:気多神社(けたじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S27:高瀬神社(たかせじんじゃ、富山県、越中国一之宮)
S28:諏訪大社上社本宮(すわたいしゃかみしゃほんみや、長野県、信濃国一之宮)
S29:諏訪大社上社前宮(すわたいしゃかみしゃまえみや、長野県、信濃国一之宮)
S30:諏訪大社下社春宮(すわたいしゃしもしゃはるみや、長野県、信濃国一之宮)
S31:諏訪大社下社秋宮(すわたいしゃしもしゃあきみや、長野県、信濃国一之宮)
S32:小野神社(おのじんじゃ、長野県、信濃国二之宮)
S35:氷川神社(ひかわじんじゃ、埼玉県、武蔵国一之宮)
S70:安達太良神社(あだたらじんじゃ、福島県、県社)  ← 追加しました

V05:安達太良山(1728m、福島県)1900年水蒸気爆発で死者72名。1997年硫化水素ガスにより死者4名。常時観測対象47火山
V06:吾妻山(2035メートル、福島県/山形県)1977年小規模噴火。2008年噴気。
V07:磐梯山(1816m、福島県)1888年噴火で死者477人。常時観測対象47火山
V08:沼沢湖(カルデラ湖、福島県)約5400年前に大規模噴火
V09:那須岳(1917m、栃木県)1410年火砕流で死者180余名。以降は小規模な水蒸気爆発を繰り返している。常時観測対象47火山
V10:高原山(1794m、栃木県)6500年前に水蒸気爆発
V11:燧ケ岳(2356m 、福島県)約500年前に水蒸気噴火
V12:日光男体山(2486m、栃木県)約7000年前に噴火。
V13:日光白根山(2578m、栃木県)17世紀から1890年にかけて噴火した記録がある。常時観測対象47火山
V14:赤城山1828m 、群馬県)1251年噴火
V15:浅間山(2568m、長野県/群馬県)世界有数の活火山。大小保噴火1108年、1783年。以降断続的に小規模噴火、中規模噴火を繰り返し、現在も噴煙を上げている。常時観測対象47火山
V16:榛名山(1449m、群馬県)495年頃に大きな噴火をしたと見られている。
V17:草津白根山(2160m、群馬県)1976年火山ガスにより死者3名。·1983年小規模水蒸気噴火。2014年6月3日に噴火警戒レベルを「レベル2(火口周辺規制)」。常時観測対象47火山
V18:妙高山(2454m、新潟県)約3000年前に水蒸気爆発。
V19:新潟焼山(2400m、新潟県)1974年 水蒸気爆発により死者3名。以降、何度か積雪の変色が観測される。常時観測対象47火山
V20:立山・弥陀ヶ原(富山県)最近の約4万年間は静穏期。常時観測対象47火山
V21:焼岳(2455m、長野県/岐阜県)1995年水蒸気爆発で死者4名。その後も有毒ガスが噴出している。常時観測対象47火山
V22:アカンダナ山(2109m 、岐阜県)外輪山溶岩はおよそ1万年前に噴出
V23:乗鞍岳(3026m、長野県/岐阜県)2000年前 水蒸気場噴火。2011年 M3.1の地震が発生、東北地方太平洋沖地震以降に北麓2-8km付近で地震が活発化している。常時観測対象47火山
V24:御嶽山(3067m、長野県/岐阜県)2014年水蒸気噴火で死者戦後最悪。常時観測対象47火山
V25:八ヶ岳赤岳(2899m、長野県/山梨県)有史における確実な噴火記録は残っていない
V26:八ヶ岳横岳(2829m、長野県)最新の降下火砕物は約800年前に噴出したと考えられる
V27:蓼科山(2531m、長野県)有史における確実な噴火記録は残っていない

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