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ゆっくり歩こう

戦時中から続く縦割り行政<2>

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cop20部屋割り

前回は戦時中に陸軍と海軍が縦割り行政で反目しあっていたという話をしました。
では、それを教訓に今の日本では悪しき縦割り行政は解消されたのでしょうか?
そんなことはありませんね。縦割り行政は現在でも大健在の花盛りですよね。

ひと月以上前のことですが、ペルーで開催されているCOP20(国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議)という国際会議で各国に割り振られた控室が、日本以外はそれぞれ一室ずつなのに我が国だけ7部屋も用意したという報道がありました。覚えている方も多いかと思います。
環境省、外務省、経済産業省がそれぞれ作業部屋と会議室を確保し、農林水産省と国土交通省が合同で作業部屋を一つ持つということです。上図のとおりで、ジョークではなくて事実なのだから悲しいですし、世界に対して恥をさらしました。各省は国益よりも省の都合を優先に考えていることは明らかでしょう。各省の間には文字通り「壁」が存在するのです。
当然、他国からは冷ややかな反応があったようです。日本の悪しき縦割り行政の象徴となってしまいましたが、この報道を見て太平洋戦争時の陸軍と海軍の反目を思い出しました。
民族気質というのは時代が変遷してもなかなか変わらないのだそうです。


「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」:先日亡くなった元ドイツ大統領のワイツゼッカーの言葉です。
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