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司馬「関ヶ原」を読んで<2>

司馬「関ヶ原」を読んで<2>
== 石田三成と江藤新平 ② ==

ご訪問ありがとうございます。

前回、「関ヶ原」と「歳月」の敵役同士の大久保が家康を範としていた、という話をしました。
少し話がずれますが、大久保と家康についてはもうひとつ共通点があると思います。それは恵まれた体格によって見た目の風格があったということです。大久保は背が高く家康は恰幅がよく、見ただけで相手に威圧を感じさせる肉体的利点をもっていました。ある人によれば、明治維新をなしとげた幼馴染みの西郷と大久保ですが、西郷が痩せていたり(島流しにあった時はときは一時的に痩せましたが)大久保の背が低かったならあのような偉大な仕事はなしえなかっただろう、ということです。
このような例は他にもいっぱいありますね。オバマが小男だったらたぶん大統領には選ばれなかったでしょう。政治のトップリーダーで極端に小さい人というのはあまり見かけません。体が小さく容姿が醜悪だった秀吉などは例外なのでしょう。
話がずれました。



「関ヶ原」の主人公石田三成は恰幅のよい家康によって滅ぼされるのですが、その三成はどのような体型だったのでしょうか。
明治時代になって三成の墓所の発掘が行われ、その遺骨の調査がなされました。それによると、優さ男の骨格で、生前には体質虚弱で神経質ではなかったかと思われるそうです。さらに、骨格を見ただけでは男女いずれであるか、性の決定が少し困難なほどだったといいます。
三成は体格的にも家康に負けていたようで、おそらく威厳のある風貌ではなかったのでしょう。

(続く)
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